2020年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
雑草文庫は世界が平和になるためには、生きている人たちが人権について学び知ることが最も基本になると考えます。でも、この世界は人権が大切にされていない場面があることを目にします。日本ではこの人権を保障してくれるのが日本国憲法。その第三章は「国民の権利及び義務」です。
ここで書かれているのは私たちが持っている本来の権利です。これらのことがちゃんと守られているかどうか、もしそうでないのなら、あるべき様に要求し改善させることが大切です。まだまだオートマチックにすべての場面で人権が守られているわけではないのが現実ですから、声を出すことは必要だと思います。でも、肝心の「国民の権利及び義務」を知らないとしたら・・・・。だから憲法を読んで、自分に与えられている権利を知り理解することが、自分たちの人権を守り、それが他の人の人権も守ることにもつながり、ひいては世界の平和につながって行くと考えます。
憲法を「時代遅れだ」とか「現実に合わなくなっている」などというのはイカサマまがいの開き直りです。憲法という規範があり、実現できていないことはそのあるべき姿に近づけるように努力することが国の義務なのです。
今回は、改めて憲法や人権の本をご案内します。
日本国憲法小さな学問の書②
田中和雄編集 童話屋
まえがきに、「いままた改憲や護憲の論議が盛んだ。しかし、子どもたち、他人にまかせてはいけない。きみ自身が日本国憲法や教育基本法をよく読み、考え、自分の意見をきちんと持って論議に参加して、はじめて日本国民としての責任を果たすことになる」とあり編集者の思いが表れています。子どもでない人たちも改めてゆっくり、できれば声に出して読んでみましょう。
2001年初版~2014年第14刷 文庫サイズ 78p
コンディション 良好
価格350円 送料200円
日本国憲法
写楽編集部編集 小学館
見開きに小さく「愛と平和のために」とあります。読めばそう思います。正しくそうです。
この本は1982年に「一億一千万人のだれもが楽しく、読みやすい」ように編集されたものです。だから憲法全文が読みやすくレイアウトされ、本文の下には使われている語句の説明もあります。そして2020年の今ではノスタルジックな写真もキレイです。
1982年~ A5版 128p
コンディション 良好
価格900円 送料200円
たのしくわかる
日本国憲法
憲法ってなに?
宮原哲朗 岩崎書店
人権が守られないできごとが続発する社会。民主主義について、きちんと学ばないまま大人になっていることもその一因ではないでしょうか。
この本は小学校高学年から中学生を対象に日本国憲法をその誕生からわかりやすく解説してあります。そして、この国の最高法規を守るのも壊すのも国民一人ひとりの意識に委ねられていることを教えてくれます。「今さら人に聞けない」と思っている大人の方もこっそり読んでみてください。
1997年 B5版 61p
コンディション 良好
価格 1,600円 送料200円
基本的人権の考え方
中川剛 有斐閣
扉次の頁に漱石の「私の個人主義」からの引用文が入っています。基本的人権について、人権の性格や人権は誰に属するか、人権はどの様に方向づけれるのかなどからはじまり、性差別や公共性との問題を論じその中で表現の自由の問題を説明しています。
1991年 四六ハードカバー版 151p
コンディション 良好
価格 1,200円 送料200円
人権の歴史と日本国憲法
浜林正夫 学習の友社
日本国憲法を「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」として捉えるところから始まっています。
基本的人権とはなにか、それはどの様にして創り上げられたのか。条文に沿って解き明かされています。
自由や人の権利を守るという立ち位置がはっきりとした本です。
2005年 A5版 160p
コンディション 良好
価格1,000円 送料200円