憲法を生かしましょう

 憲法記念日の5月3日には憲法を守り生かそうと、各地で取り組みがありました。

 この日に菅首相は改憲のための手続きを始めました。いまのコロナ禍で国民の命も人権も守れていない状況の日本でそれが優先課題なのか、そんなことを議論する時間や余裕があるのか、と怒りを覚えます。

 コロナ危機に対して無為無策で、医療もコロナウィルスワクチンも足りず、その結果首都圏だけでなく地方でもコロナウィルスの感染者が拡がって不安が社会を覆っている時に、まるで憲法のせいだとばかりにそんな策動をすることは間違っています。

 いまこそ、憲法25条の「生存権」と「社会保障と公衆衛生」義務を生かし、国民の命を最優先させた政治を進めるべきです。

 

 コロナ感染拡大に対して、国民の命か経済か、そのどちらかを選ぶのは「極端な考え」なのか?

 命か金かと問われて、迷うのですか? そんなの命に決まっているではありませんか。

 PCR検査もまともにできず、コロナウィルス用のワクチンも自前で作れず、よそからも充分な量が用意できない。

 ワクチン接種のための体制も十分ではない。いつになったら国民全員に2回目のワクチン接種がおわるのですか?

 緊急事態に対応できない医療体制はコロナウィルスに感染した患者が入院できず、その影響で他の傷病への対応ができない施設が増えていると言われています。

 こんな危機的な状態でオリンピック・パラリンピックをどうするのか決断できないでいます。

 いまは、それこそ「非常時」でしょう、コロナウィルス対策を最優先してオリンピック・パラリンピックは中止すべきです。

 この危機的状況につけ込むかのように、こうしたコロナ危機さえお金儲けの材料にする、こんな状況できちんとした貧困対策が取れない、こんな状況でとっくに耐性期限がきた原子力発電所の再稼働をしようとする、こんな状況で放射能汚染物質をきちんと説明をできないまま垂れ流ししようとする。中国とまともな対話や外交ができず新な危機を作っている。

 私たちの日本は情けないくらいに「先進国」から遅れています。

 いまこそ、憲法を生かし、安心して暮らせる日本にしたいです。