2018年11月のおすすめ

10月に行われた沖縄知事選挙では自民党の圧倒的な支援を受けた基地容認の候補者に、基地に反対をするデニーさんが勝利。多くの無党派の人が「基地はいらない」と判断した結果だと思います。今回はそんな沖縄の歴史を知る本をご案内します。

沖縄 平和の礎

 大田昌秀 著  岩波新書 1996年

1995年当時沖縄県知事をしていた大田氏が、沖縄の反米軍基地問題の戦いの中で、みずからの戦争体験からの平和への願いや行政の長としての悩みを語ったものです。いまでも同じ構造が続いており、それは私たちのあり方を問うものだと思います。新書ですからボリュームとしても読みやすく、今だからこそ読んでおきたい1冊です。

沖縄戦記 鉄の暴風

沖縄タイムス社編 1980年 第二次世界大戦最後の激戦地となった沖縄で日本軍と行動をともにした新聞記者が見た戦争の記録です。沖縄の住民の動きを記録している。「この事実を伝えて再びあの愚をくりかえさぬよう」1950年に初版が出され版を重ねたものです。

沖縄絵本

戸井昌造 著 晶文社 1989年

沖縄を忘れることのできない元日本軍兵士、そして画家として沖縄と対話を続けてきた著者の5年にわたる旅の絵物語。

著者の戸井さんは学徒出陣で中国に。敗戦後、捕虜生活を経て復員、劇団プークなどの文化活動にかかわった後に画家となる。


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