日本で働く人たちの労働実態を表す指標であるべき数値が、こともあろうに為政者に都合よく作り変えられてきたのではないかという勤労統計の不正疑惑。連日、国会では追及が続いています。
賃金の問題だけでなく、普通にくらす私たちの生活からかけ離れた政治判断が「健康で文化的な最低限度の生活」の基軸をゆがめた例はこれまでにもたくさんありました。
国によって守られるべき人権が、自己責任論などでなかったかのようにされることに声をあげないといけないと思います。
今回おすすめする本は、人が人として当たり前に生きるために闘った人の記録です。一度手に取ってみませんか?
小説 朝日茂
憲法25条に掲げられた生存権求めて、国を相手に文字通り命を削って闘った人間裁判「朝日訴訟」の原告ー朝日茂の生涯を描いた長編小説。2月14日は朝日の命日。2019年の
今年は没後52年目。社会保障ってなんなのだ?と、この本は問いかけます。著者の右遠俊郎は岡山県出身の小説家・文芸評論家。
右遠俊郎 著 新日本出版社 四六判
283p 本の状態:良好 1000円 送料300円
あなたは顔で差別をしますか
「容貌障害」と闘った五十年
海綿状血管腫という顔に発症する難病のために容貌の偏見と闘うことを強いられた50年の人生が率直に語られています。
著者は医学博士として現在は大学で医療や看護の研究・指導にあたりながら、人権問題の啓発活動を精力的に行っています。
藤井輝明 著 講談社 四六判197p
本の状態:良好 1000円 送料300円
橋はかかる
反省猿ー次郎とともに周防猿回しを復活させ芸術祭賞を受賞した村崎太郎は、2009年に自身の被差別部落出身を公表した。過去のこととして葬ることのできない差別を赤裸々に書きながらもなお「橋はかかる。心を開こう」と呼びかける。
村崎太郎+栗原美和子 著 ポプラ社
四六判 246p 本の状態:良好
700円 送料300円